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Comet Computer DAC /DOLPHINモデファイ仕様 登場

お約束していましたEXOGAL社(http://www.axiss.co.jp/brand/exogal/exogal/)のD/Aコンバーター Comet(http://www.axiss.co.jp/brand/exogal/comet/)のDOLPHINモデファイ仕様が完成しました。

本当に素晴らしいDACが完成したと思います。

私がこの製品に出会い
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=601
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=602
http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=603
音を聴き、物凄い弱点を見つけ、その一方で物凄い可能性を感じてからここで発表するまで9ヶ月経ちました。
昔の自分なら1〜2ヶ月で「チョチョイがチョイ」と製品化したでしょうね。
経験が少なく引き出しが少ないから、失敗の数が少ないから、「聴く人が聴いたなら自分の小手先の技なんて完全に見破られる。」
と言う怖さを知らなかったから。
この製品をモデファイするにあたって、物凄く仕事を積み重ねました。
真に優れたDACシステムを提案する事が目的であって、Cometを商売的にモデファイする事が目的ではないからです。
別にアイデアが浮かぶなかったら、優れたパフォーマンスを発揮できなければ無理してモデファイする必要ないと思っていましたから。

まず最初に問題になったのが底板や(入出力端子のある)リヤパネルが樹脂基板の為の剛性不足です。
まじめに上下さかさまにした方が圧倒的に高音質だったのです。
別にそれでも良かったのですが、オーディオ装置はやはり容姿も大切であってほしい。
「音が良くてもね〜」と多くのお客様からお声をいただきました。
よくよく考えると、上下さかさまでも底板が天板になるわけで、結局は天板も含めて剛性があった方が音質は良いのです。
そのようなわけで、真剣に底板、脚部のモデファイの構想が始まりました。
そうなると底板のCFRP化と言うのが真っ先に浮かぶのですが、私の過去の経験で、底板を単純にCFRP化して良いと思った経験がないのです(過去 に底板をCFRP化されてるお客様方すみません。ただ私は「やめた方が良い。」とは言っていたとは思います)。
「なぜ駄目なんだ?」
その部分が総括できなければ前に進むことができません。
そしてある原因が浮かびました。
それは共振という高周波振動対策のみに目を向け、振動のメインの低周波振動に目を向けなかったからです。
CFRPを素材として使う事は決して間違っていない。
ただ、その問題解決をすることを同時に考えCFRP積層プログラムと全体の構図を考えました。
そのような中で生まれたCFRP製の底板とインシュレーターです(このCFRP製底板はリヤパネル下部まで伸び、リヤパネル部の積極的振動対策を 行ってるのも見逃せません)。
そのパフォーマンスは画像から受け取れるイメージのまま盤石です。
ノーマルでは
「上下さかさまの音は素晴らしい。これが上下正しく設置すると、空間はせまいし重心は高いし、高域は独特の金光がしてヒステリック。」
だったものがモデファイ版では
「もう上下さかさまでは聴けない。」
正しく設置した音は(上下さかさまにしたときの)明るくテンションの高い背景が、穏やかな暗闇となり、その暗闇からは盤石な低域に支えられた情報 量豊かな音が聴こえてきます。
「正統的な」「トラディショナルな」と言う様な言葉が思い浮かぶように実に品の良い、そしてその品をしっかりとした存在感として裏付けるエネルギーを持って音楽が再生されます。

電源部のバージョンアップですが、これはAY電子様 に(モデファイしやすいように)既製品をベースに特注で作っていただきました。
AY電子様のアナログ電源を聴いたときに感じたのは外連味のない穏やかな音楽性です。
音楽的教養を持つ一部の方を除き一般の方には「地味だ」「解像度が悪い」と思われるかもしれませんが、私は実に正統的なサウンドだと思います。
この音どこか身に覚えがあるなとホームページを見ると、AY電子の山枡様は元ラックスマンのエンジニアであり、EAR社のティム・デ・パラビチー ニ氏と40年以上のお付き合いのようです。
正しくその様なサウンドです。
同じアナログ電源メーカーでも悪い意味での日本的な無機質で機械的サウンドとは対極にある音だと思います。
「この様な血統のしっかりした製品をベースに低接触抵抗合金化技術EN処理(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=419)と低接触抵抗の接点として今現在の最高のCNT複合銀メッキを用いれば」
このこのアナログ電源内部の接点はすべてEN処理され、IECインレットは150μのCNT複合銀メッキ化されています(FUSEも銀FUSEが 用いられています)。
その音はその正統的な音に更なる上下のレンジを加え、そしてそれ以上に高い情報密度を与え、由緒正しい濃厚なHiFiサウンドに仕上がっています。

付け加えるなら、Comet内部もEN処理化されています。
おそらくこのモデファイだけで、「これが本当にCometなのか?」と思わせるパフォーマンス向上があります。
その効果は結局は上にあげた二つのモデファイと同じものなのですが。
ここまでではっきり言えるのは、三つのモデファイが別々のサウンドを生み、それが混ざり合い奇跡的に、まぐれで良い音が出たのではなく、すべてのモデファイが同じ効果(音)を生み、DOLPHINが求める(CROSS POINTが求める)ゆるぎない一つの音としてこのDACは昇華してる事です。

凄い音だと思います。
ただ、ハイエンドDACから見たら「無理してるな」「頑張ってるな」と思わせる音ではありません。
普通の音、正統的な音、トラディショナルな音、結局は私が理想とする物凄く濃厚なHiFiな音が頑張らずに出てきます。
「このような音を聴いてしまうと、(この製品のデジタルボリュームを凌駕し)繋いだ時に意味を持つプリアンプは果たして何なのだろうか?」との悩みすら浮かびます。
近日導入予定のKRELL Duo300(http://blog.zama-dolphin.jp/?eid=672)とのコンビでは一体どのような音を聴かせてくれるのでしょうか?
ただこの二つも結局は同じ音、そのような音だとは思いますが。

Comet/HP、完成まで時間を要しましたが堂々と登場です。

Comet/HP 520,000円(税込)